インターネットラジオの放送局をアジア各国につくり、地域の文化・風習や地域の問題を発信するWAA (We Are Asians) 放送局のプロジェクトを通して、私は3人の外国の方たちと一緒に活動しました。そのメンバーは、タイのメイさん、フィリピンのマデルさん、中国の金波くんです。3人とも出身国が異なり、話す言葉はもちろん考え方や習慣も違います。また、共通語は第2言語の英語。私は、このような環境でプロジェクトを動かしていく中、メンバーのみんなから多くのことを学び、さまざまな発見をしました。
このプロジェクトを始めるにあたり、私たちは「お互いのことを知るために自国の文化・習慣を紹介しよう!」をテーマに、メンバーの共通点や、異なる点を議論しました。しかし、この議論は第2言語である英語を中心に話を進めるため、うまく言葉が伝わらず、自分の思っていることをなかなか正確に理解してもらえません。私は、初めて他国の人との議論し、言葉の壁の難しさを学びました。
また、金波くんとメイさんは自分の考えをしっかり持っていて、次々に発言します。マデルさんもその意見を聞き自分の考えを述べますが、私は目の前で行なわれている議論をみて圧倒されてしまい完全に聞き手なっていました。この時、私はSVN以前の私の活動への取り組み方と現在の私の立場が同じであることに気づきました。
今まで私は先輩たちに囲まれて、活動を行なっていく中で自分が聞き手になっていても議論が進んでいくという環境にいました。現在の私は、日本人としてこの場所にいるのに外国の人たちの意見を聞くことしかできていませんでした。「今の私はこの場所にいてもいなくても変わらない。」と感じました。
しかし、議論をしていく中で私は、私の重要な役割を発見しました。金波君は日本語と中国語・韓国語が話せますが、英語が話せません。マデルさんとメイさんは英語が話せますが、日本語を話すことはできません。つまり、この議論の中で日本語と英語が話せる私が中心になって進めていかなくてはいけないと自覚しました。3人も議論を進めて行く中で、私の通訳の重要性を理解していました。そこから私は、自分の意見を発言できるようになり、さらに活動を進めて行く中で私が中心となり3人に仕事をお願いし、自然とメンバーも私を頼ってくれるようになりました。この発見により私は、自分の意見を積極的に発言できる自信と自分が自覚しイニシャティブをとってプロジェクトを進めて行くことのおもしろさを学びました。
WAA放送局の活動は始まったばかりですが、4人はバラバラになってもそれぞれの国で「社会貢献」という1つの同じ目標に向かって活動をしていきます。彼らと協働し、私たちが創ったプロジェクトを今後も継続していくことが大切です。このWAAの活動を4人でできたことはとても良かったと思っています。メンバー1人1人が持っている彼ら自身の意見と問題意識の強さ、そこから「こんな考え方もあるのか!」という新しい発見。何よりも他国の方々と議論・協働をしてプロジェクトを進めていくというめったにない貴重な体験ができ、お互いが成長できたことを本当に嬉しく思います。

(SVNジャパン 大阪事務局 小松原 洋子)